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2005年5月31日 (火)

ウェス・アンダーソン

良い機会に恵まれ、彼の監督作品を2本、立て続けに観た。
一つは2001年公開の家族映画、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ、DVDで。
もう一つは現在公開中の潜水映画、「ライフ・アクアティック、恵比寿で。
2本を堪能しきった私は今、最高にテンションがあがっている。
作品名しか知らなかったことを後悔するくらい、もう、彼に夢中です。

とにかく、かわいくて笑えてほろっとしちゃう、最高の映画だった。2本とも。
彼のこだわりが劇中の人間関係の描き方、美術、衣装、音楽に凝縮されているのだ。
特に、一筋縄ではいかない家族関係とその愛の表現の仕方が、とてもうまいと思う。
キャラクターごとの印象的な衣装で、さらに個性を引き出すやり方もすごい。
BGMの素晴らしさには言葉も出ない。彼はシーンに合わせた曲選びの天才だ。
選曲の魅力は映画全体の魅力になって、最終的に、幸福な余韻に変わる。

ライフ・アクアティックでは、海外で一番好きなアーティストの、一番好きな曲を、
映画の一番いい場面で使ってのけた。今まで笑ってたのに、感動しすぎて涙が出た。
実際乗組員として出演しているブラジルのカリスマシンガーが歌うボウイの名曲も◎。
さらに彼の作品の音楽担当がDEVOのメンバーということもあって、この映画を包み込む
ピコピコテクノが最高にかわいい。好みの幅が広い音楽好きに、特におすすめの映画。

彼はまだ若くて、作品も4作だけ(日本公開は上記の2本のみ)の新人監督らしい。
でも、それに全く見合わない注目と評価(次のスコセッシって!)を受けている人。
・・・というような評判で興味を持つよりは、実際に観て「最高だった!」
って言ってほしい。みんなもにも。
だからみんな恵比寿のガーデンシネマに行って!7月15日までやってるよ。
これから順に全国でも公開が始まるから、東京以外のあなたもぜひ!!
ただ、好みは分かれるみたいなので、あしからず。かなしー。

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2005年5月24日 (火)

sleepy.ab

ネットの世界で知り合ったばっかりのかわいいお姉さん、ふささんがCDを送ってくれた。
ずっと聴きたかった、スリーピーの1stアルバム!大好きな北海道の4ピースバンド。
私のためにライブ会場で買って、サインをもらって(!)、丁寧に包んで、送って下さった。
なんてすてきな人なんだろう~出会えたことから感謝。冗談でなく、私、幸せ者です。
ほんとうにありがとう。いつかは直接会ってお礼が言えますように。

そんなわけで今日のBGMの大半はスリーピー。皆さん、ご存知でしょうか。
スリーピーは、一年位前のbounceで、2ndアルバムの発売紹介を読んで知った。
「流麗なメロディーセンスで映像的音世界を繰り広げる4人組」って紹介されていた。
「りゅうれい」なんて普段なかなか聞かないよ?と気になり、続いてボーカルさんが
「不眠症を癒すために夜眠るための音楽を作った」と話していて、俄然興味がわいた。
言葉すらも音の一部にして、メロディーありきの曲作りをしているって話だった。

吉祥寺のタワレコに置いておらず、取り寄せを頼んでやっと手に入れた2ndアルバム
「traveling fair」は素晴らしかった。というか、びっくりするほど好みだった。
北海道の雪景色の中にいるような、 美しさも冷たさも儚さも強さも同居してる世界。
夕陽が落ちていくときや、眠りに落ちていくときにぴったりな音楽。
歌い方にくせがあるけど、はまったら抜けられない。中村一義のように。
届いたばかりの1stもとても良い。これからかなり聞き込むと思う。
秋には3rdアルバムの発売が控えている。あー。スリーピー漬けだ。

あと、おかげさまで本日一社内々定をいただけました。ありがとうございます。
まだ就活を終わらせられる段階じゃないので、気を引き締めなきゃいけないけど、
最近焦りとピリピリがピークになっていたので、少しほっとしました。
雨をも味方につけて、これからもがんばります。

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2005年5月23日 (月)

音楽宴会「BLACK SUN」

昨日、鹿野淳主催のパーティーBLACK SUNで遊んできた@恵比寿LIQUIDROOM。
当初はレイハラカミ目当てだったが、もちろん他のメンツも素晴らしく、楽しすぎた。
昨日の出演者はこちら(出演順)。

 DJ  鹿野 淳
 DJ  sugiurumn
 LIVE レイ ハラカミ
 DJ  田中 知之(FPM)
 LIVE 五十嵐 隆(syrup16g)
 DJ  谷中 敦(スカパラ)
 LIVE VOLA & THE ORIENTAL MACHINE(アヒトの新バンド)
 DJ  OIDASHI DJ's(DJメンバー総出演)

これを見るだけでわくわくしますね。贅沢で幸せな宴会ですね。
15時~23時まで8時間!思い思いに音楽を堪能できるパーティーだった。
途中抜けてtowor cafeで当日限定1コインごはん(芯が残っててもご愛嬌)。
ミニDJブースがある特設スペース(人工芝にゲームがわんさか)でまったり。
ライブそっちのけで人生ゲームやジェンガに熱中&絶叫する人達を見て
あーなんて自由な場所なんだろう、と笑った。鹿野さん、お菓子ありがとう。

途中参加したところも多いが、とりあえず一言ずつ感想を(敬称略)。
鹿野淳・・・MC後のJOY(YUKI)のカットインが最高だった。マッチョの曲も○。
スギウラム・・・Electrify My Love(曽我部恵一)の時がとても良かった。
レイハラカミ・・・絶賛盛り下げ中などと言いながら、一番気持ちよかった。
田中知之・・・途中参加だったけど、ダントツで楽しかった!あがりっぱなし。
五十嵐隆・・・シロップ聞かないけど、何曲か好みでしっかり聞きたくなった。
谷中敦・・・がつがつしてて、面白い。裏打ちって気持ちいいなぁと思った。
VOLA・・・アヒトの独特な歌い方がくせになりそう。リズム隊が素晴らしい。
OIDASHI・・・結局オーバーザレインボウで追い出すのね。。

特筆はやっぱりハラカミさん、田中さん、VOLA。
ハラカミさんは当然新曲が多く、美メロと可愛いフレーズのオンパレードに酔いしれた。
乗り切れない彼独特のリズムが、耳にも見た目にもとても楽しかった。
それに田中さん。なんて気持ちよく曲と曲をつなげるんだろう。どっしり構えて。
だから会場も自然に手を上げるし、揺れるし、飛び跳ねる。すごい。お見事。
VOLAは、アヒトさんよりドラムの中畑さんを見ていた。もんのすごい。
音が立っていて、ちっともぶれなくて、力強くて、素晴らしいプレイヤーだと思った。
細いのに筋肉質(裸ネクタイで出てきたからね)で、坊主で、
それだけでもすてきなのにー。かっこよすぎる。。
語りだしたら止まらないのでこの辺で終わります。なり、ありがとうー。

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2005年5月20日 (金)

三代目魚武 濱田成夫

ねぇみんな、彼の作品読んだことある?
・・・その前に、彼の名前を読んでみたこと、ある?
「さんだいめ うおたけ はまだしげお」って。
私、最初読めなかった。あ、違う、読もうとしてなかった。
だから、試しにも呼んでみないまま、ここまできてしまったわ。
でも、さすがに、昨日は彼の名を呼ばずにはいられなかった・・・
再び運命的に出会ってしまったんだもの、同じ場所で。同じ時間帯に。
唯一違ったのは、今度は出会いの街、吉祥寺だったってことだけ、、、

てな感じで、BOOK OFFで三代目魚武 濱田成夫の本を買った。
大学入学したてのころ(だからもう3年前)に立ち読みしていた詩集を買った。
彼の作品との出会いは、偶然の産物以外の何物でもない。
暇つぶしに行った近所のBOOK OFFで、
人目につきにくいように入った真ん中の列で、
たまたま目線の高さにあった長すぎるタイトルの文庫本。

「君が前の彼氏としたキスの回数なんてオレが3日でぬいてやるぜ」

・・・うわぁお。
そして表紙を開いた瞬間、「この本を俺に捧げます」。
・・・あぁ。この人俺様だ。
もちろんそのまま本棚に戻せるわけもなく、その詩集を読み始めた。
ストレートすぎる愛の言葉、自分を見つめ直させる言葉、
世間を風刺する言葉、とにかく感情のままに吐き出されている。
お茶目で正直で情熱的な芸術家だった。心臓を一突きだった。
厳しい。優しい。気持ち良い。どきどきした。びっくりした。
けど、買わなかった。たしか300円くらいだったのに。
でも、今回この本を見つけたのは100円均一コーナー・・・
なんとも言い難い、もわもわした気持ちで、とにかく買った。
やっぱりかっこよい。女は惚れる。男は憧れる。はず。
というわけで、10年も前の作品だけど、読んでみて。
・・・併せてこちらもどうぞ。彼の第一詩集、角川文庫より。
「駅の名前を全部言えるようなガキにだけは死んでもなりたくない」

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2005年5月14日 (土)

シザーハンズ

朝は面接(自己アピールできず)
昼は授業(タグ打ち勉強中)
夜はまた映画を観に行った。

三鷹の雑多楽やというお店での上映会。
大好きなシザーハンズがただで!大きい画面で見られて幸せだった。
ここは食べ飲みだけでなく、表現活動や交流の場としてのお店作りを大切にしている。
様々なジャンルのイベントが、あらゆる人のツボを刺激する。
前回行った演奏会もとても良かったし、お料理もおいしいし、ステキなお店です。
さぁあなたも次のイベントを確認して、三鷹の路地裏へ!

で、シザーハンズ。
この映画を笑える映画と称する人の前で、かなり泣いた。前回以上に、ばろ泣き。
私はティムバートンの空想世界が好きだ。ビックフィッシュも大好きだった。
有り得なくたって、つじつま合わなくたって、いいじゃない!!
ファンタジー上等!ロマンチック夜露死苦!!・・・言いすぎ?
とにかく、すぐその世界に入り込んで、楽しんでしまう。あまり考えもせず。
それが私の映画の見方なんだと思う。うーん。違う見方でも楽しみたい。
そりゃそれなりに考えるけどね。「感じる」の方が大きいかも。
そして、あとからその感じたままを話し合うのが好き。
だからあんまり難しいことは聞かないで。。
今回は、ジョニーデップの顔の演技の素晴らしさに見入っていた。
あと、例の場面で色んな感情がうずまいた後、しぼりだすように言う「I can't」。
うう。思い出しただけでせつない。。

この上映会は発足したてのモンキーノという映画フリーク集団が企画したものだった。
あまり有名じゃないけどいい映画とか、いいインディー映画とかを紹介していくそうだ。
おもしろそう!!就活終わったら参加させてもらおかな、どうしよっかな。
とりあえずはすてきな映画情報サイトとして重宝させて頂きます!
今日はありがとうございましたーーー

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2005年5月12日 (木)

日本香

中央線で・・・
「ものすごい鼻づまりさんがいるなぁ」と振り向くと
右斜め後ろの男性が直立不動で爆睡していた。
鼻づまりだと思っていたそれは、不定期でよく響くイビキだった。
気づいた順に周りがすごい顔をして(もしくは含み笑いで)こっちを向く。
気になって気になって脳内面接どころではなかった。

というわけで、
昨日は趣味が高じて受けたお香屋さん、2社目の二次面接だった。
癒しへの欲求やアロマテラピーへの関心から、
日本人の香りに対する意識はかなり高くなっているそうだ。
もちろん私もその一人で、かつてはアロマキャンドルやオイル、
安さが魅力の外国の長いお香もよく買っていた。

だけど、京都の香老舗「松栄堂」のお香に出会って以来、
私は日本香のとりこになってしまった。
同じ白檀(サンダルウッド)でも全然香りが違う。
やさしくて、まるい。控えめで、ほのかな残り香まで上品。
幸せが広がる。おだやかーな気持ちと時間が流れる。
そんな状況じゃない時も、焚いてみたら少しは気分が変わるからすごい。

面白い事に、ここの会社は伝統の香りを継承していく場と
新しく現代的な香りを創造、発信していく場を区別している。
その若者向けのお店は「lisn」といって、青山にあるんだけど。
チルアウト系の電子音楽なんかにぴったりなインセンスが
100種類以上あって、一本から買うことが出来る。色や名前から選ぶことも。
ちょっと割高だとは思うけど、新しい香りの楽しみ方として、とても魅力的。

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しかも、私が愛用してるお香は灰が崩れない。
燃え尽きた後もすっくと立っている。
もはや熟練の調合師さんによる芸術品です。
あの細いお香に威厳を感じました・・・


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2005年5月 8日 (日)

ますのこういち

お金ないのに・・・我慢できずまた本を買ってしまいました。
歌人、枡野浩一さんのかなしーおもちゃ。何度立ち読みしたことか。。
(右わきの「これ読んで」コーナーはこれを紹介したいがために作りました。)
身近にいる人は、私が好きなものを紹介してるようなふりをして布教活動を
行っていたことに、もうお気付きでしょうね。それもご愛嬌ってことで、お許しを。
最近口を開けばこの人のことばっかりでごめんなさい。
だって、世の中もそうなってきてる。と思うのです。
爆問のススメ出ちゃったし。あらゆるところで文章書いてる。。
(フラウ、流行通信、カタロガー、ニューズメーカーを、ちぇき。)

ネットの世界の人たちやblogを持ってる人たちって、少なからず言葉や伝えることに
関心が強い人間だと思うから、古語を使わない現代短歌はきっと魅力的に映ると思う。
感情や状況を鮮やかに切り取って、うまいこと並べて、31音でその世界を伝えてしまう。
いつも使ってる言葉で表現するから、言葉とその世界がダイレクトに飛び込んでくる。
言い回し(言葉の選び方、並べ方)が違うだけでこんなにも面白いし、広がっていく。
枡野さんをはじめ、投稿歌人さんたちは、そのセンスが素晴らしく良いのです。
いつも使ってる言葉ってのは、使いやすい言葉だから、分かりやすい反面
ありきたりになりやすい。それをそう感じさせない技術とセンスに脱帽しっぱなしです。
私はまだ勉強中で、言葉探しの段階なのですが、これから試行錯誤しながら
オリジナルなものを作って楽しめる人間になりたいと思っています。

はっとしたり、きゅんとしたり、かなしくなったり、勇気づけられたり、
かなり楽しい世界なので、ぜひみなさんも覗いてみて下さい。
手始めに、人差し指の疲れるこちらをどうぞ。疲れるけどかわいくて楽しいよ。

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2005年5月 2日 (月)

小ざさの幻の羊羹

黄金週間初日の明日、母方の祖父母の金婚式が開かれる。
それに合わせ、初めて、数少ない親戚が一同に会する予定。
打ち合わせ・準備等うまく行かない部分もかなりあったようだが、
このような機会を設け皆でお祝いするのは、とても大切なことだと思う。
正月やお盆に親戚中で・・・みたいな行事に憧れていたので、ちょっと楽しみだ。
良い会合になりますように。

このようなお祝いの日に何をプレゼントするか、私はいつも必要以上に悩む。
プレゼント選びのコツとは?喜ばれる贈り物とは??知りたい・・・
現在、いつも以上にお金のない私は、更に悩んだ。確実に高いものはあげられない。
悩んで、悩んで、だったらせめて希少価値の高いものをあげよう、という結論に至った。
そこで浮かんだのが吉祥寺にある小ざさの羊羹だったというわけ。
ここの最中の美味しさを知っていたら、誰もが一度は食べてみたい羊羹。
金婚式後、一瞬実家に帰るかもしれないので、両親にも食べさせたかった。

一緒に並んでくれた友人あっこのblogにも詳しいが、
確実に手に入れるため、待機場所・あっこ宅を4時に出た(もちろん徹夜)。
4時20分、それでも列に並んだのは9番目。
(後で聞かれるので到着時間を確認しておく)
それほどまでに人を惹き付けるのか。あの黒い横長は。。
6時前には既に入手確実人数の30人に達していたと思う。

10年来の常連さん、久里浜から来た人、私たちのように初めて来た新婚夫婦、、、
ありとあらゆる人が同じ幻を求めて列を成していた。皆ワクワクを隠しきれていない。
それ故の親近感からか、どの人とも自然に打ち解け、笑いの絶えない待ち時間だった。
その中でも特に異彩を放っていた田中さんというおじいちゃんと非常に仲良くなる。
お年寄りの友達(知り合いレベルではなく、友人で)が出来たのは初めてかもしれない。
雑学王の彼から「小人閑居して不善を為す」「当意即妙」などの言葉を学んだ。

8時半の整理券を受け取り、10時の開店と共に手にした羊羹5本は
ずっしりと重く、これが希少価値と時間の重みか・・・と何か感慨深いものを感じた。
時間のある今だからこそできる、最高の娯楽であろう。味が楽しみである。

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