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2005年8月19日 (金)

バ  ング  ント展

ア ヤ   ズ エキシビション 「バ  ング  ント展」

これが今回行ってきた展覧会のタイトル。欠けとる。 
現代芸術家、ア ヤ   ズ(飴屋法水)による
「消失」(vanishing point)がテーマの美術展だった。
(他に用事がない)六本木のP-HOUSEにて。

地下の会場に降りていくと、目の前にまっさらな約2m四方の箱。
その周りの壁一面に、来場者が撮った「顔のない」証明写真。
奥には、壁いっぱいに大きな字で書かれた「文字の欠けた」文章。
亡くなった人が所有し続ける、つまり「持ち主を亡くした」車の一部。

全体的に白っぽい会場が、全体的に変な空気に包まれていた。
普通じゃない空気と空間。何もかもが未完成な部屋。
完成してないと言うよりは、完成「させない」状態なのだけど。
不穏感、恐怖感、漠然とした不安みたいなものが、じわじわ迫ってきた。

音で参加してるオ トモ シヒ (大友良英)による音の演出もすごかった。
(DATE COURSE ~~~の人ってことは後から知った。)
ヘッドホンをして、大きな文字の壁にある複数のジャックに触れる度に
様々な音が発生・重複・消失するのも、なんとも不思議な体験だった。

一通り回って、最後に入り口の真っ白い大箱に向かって
「頑張ってください、ありがとうございました」と言ってみる。
………コン、コン。内側からノックの返事をくれた。

この空気穴が開いているだけの暗箱の中にいるのは、飴屋さん本人。
生きるために最低限必要なものだけを持って、そこに自ら隔離されている。
7月29日~8月21日の期間中、世界からその存在を消失させているのだ。
あと3日。どうやって出るのかを気にしつつ、どうぞご無事で・・・。

非常に貴重な不思議体験をした。ちょっと考えさせられた。
欠落したモノが発する完全なものにはないオーラとか。
逆に、満ち足りた社会とか、その上さらに溢れた情報とか。
高校の同級生と偶然再会!ってミラクルも起きたし。
印象深すぎる美術展だった。行って良かった。

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2005年8月13日 (土)

佐藤雅彦研究室展

久々に銀座に行ってきました。
お目当ては「佐藤雅彦研究室展」@ggg。
ライオン近くのギンザグラフィックギャラリーってとこです。

彼の名前を聞いて、はて?と思った人でも、
彼の作品は観たことがあるでしょう。
ピタゴラスイッチの総合監修が彼。
バザールでござーるもドンタコスも彼。
日本のスイッチを仕掛けた張本人。
慶応で教鞭振るってます。
彼こそ、本物の天才です。

会場には「課題とその解答」という副題通り、
佐藤さんの提示した課題に対する研究室学生の
スマートな解答がずらり。
展示と上映しているものはどれも洗練されていて、
「おぉ!」と「へぇ~」と「ふふふ」の連続です。

アニメーションやピタゴラ装置の紹介を含む様々な映像で
(難しくて堅苦しい)本来は毛嫌いしてしまう分野を
全て分かりやすく丁寧に説明してくれてるから、
学欲も満たされるし、大満足の展覧会でした。

(でも、久々にフル回転させた脳がかなりお疲れで、
帰り道、頭の奥がなんだかぐわんぐわんしてました。)

素晴らしい内容で、お金もかかってそうなのに、
gggは入場無料です。なお素晴らしい。
29日までやってるからみんな行って下さい。

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2005年8月 1日 (月)

FUJI ROCK FESTIVAL

21年生きてきて、今までで一番忘れたくない3日間だった。

大げさに聞こえるけど、実際大げさだけど、決してそうとも言い切れない。
7月29(金)30(土)31(日)、中学の時 初めてくるりの東京を聴いてから
憧れ続けてきた富士のロック祭りに、とうとう私も行ってきた。

お祭りを彩るアーティスト陣は こちら
愛するシガーロスとくるりが、新潟の山の中で、同じ日に
観られる日が来るなんて、思ってもみなかった。
右も左も分からない貧乏学生は、高いオフィシャルツアーの
一番格安なプランを選んで、強行スケジュールで飛び込んだ。

素晴らしい音楽とそれを愛する人たちと美味しい食べ物が、
文字通り、世界中から集まって、共有しあう幸せ。
私は、「今、ここに全てがある」と思った。
「これが全てだったらいいのに」と思ってしまった。

自然の持つ力に圧倒された3日間でもあった。
森も、川も、空気も、次々と変わっていく天候も。
3日間ともいろんな表情の雨が降っては止んだけど、
それは私たちを強くしたし、いろんなことを考えさせてくれた。
自然は、本当に偉大だ。

日常で同じ趣味の人を見つけるのはとても難しいことだけど、
あの場所では、少なくとも同じステージを楽しんだ人は、
みんな同じスタンスで音楽に向き合っていたように思う。
私たちは、音を浴びながらずっと笑っていたし、ノリ続けていた。
(若干笑いすぎ&踊りすぎ&叫びすぎていた人間ですが。)
不特定多数の音楽好きの、あの不思議な一体感は心地が良い。
「楽しい」と「気持ち良い」と「幸せ」で感情が一気に高揚していくのが分かる。
音楽も、十分に偉大だ。

つまりは。
FUJI ROCKが偉大であるということかもしれない。
「フジのために来年の夏までまたがんばる」
「来年のフジまであと360日以上あるのか・・・」
って真剣に言う人の気持ちが分かってしまったみたい。
これからもっともっとそういう人間と出会いたいと思った。

音楽好きの皆さん、いつか夏の苗場でお会いしましょう。

***

3日間の詳細も順に書きあげようと思います。
興味があったら当日分の日記をまたのぞきに来て下さいな。

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