2006年3月20日 (月)

好きだ、

って言葉は扱いづらい。その気持ちも、同じく。
だけど、このことばを取り巻くあらゆる感情を
私も みんなも たぶん知ってる。

好きだ、 :公式サイト

だから、ゆったりしたこの映画は、始終心臓が忙しい。
しめつけられたり、高鳴ったり、痛くなったり、いちいち共鳴して、
あぁ、石川寛監督の思惑通りだったわけだ。
完全な脚本がないから出てくる自然な演技、
本物のぎこちない会話、作り物じゃない感情、表情。
それを引き立てる映像と音楽。

特に好きだったのは、遠巻きから見上げるような構図。
夕方は夕方の、昼間は昼間の、空を一番美しく捉える視線。
主人公が見えにくくても、宵は宵で薄暗いままでも、
それで良かった。それが良かった。

音や音楽の使い方もとてもすてき。
雨音や食器を洗う音が、うるさくないけど耳に残った。
「忘れられないギターのワンフレーズ」も、心に残った。

なんだかすべてがきれいに溶け合って
キャスティング(17年後の人選)もお見事で
うむ、良かったなー。とても。みなさんもぜひ。
女子は特に(あおい好きの男子もか)。

前後して「センセイの鞄」も完読。
完全に浸ってしまった。ちょっと泣いた。
卒業式のときよりも胸がざわざわした(残念)。


あわあわ あわわわ 卒業おめでとう。
学生生活を支え卒業を祝ってくれた人に多謝。

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2005年6月20日 (月)

コーヒー&シガレッツ

コーヒー&シガレッツは、新聞に広告が載った瞬間、観に行こうと決めた映画。
ナイト・オン・ザ・プラネットを観て大好きになった監督、ジム・ジャームッシュの、
18年間もあたためてきた企画が完成し、最新映画として紹介させていた。
オダギリジョーをはじめ、各界の著名人が大絶賛していた。・・・気がする。
でも、渋谷での上映は終わってしまい?銀座のレイトショーを?観るつもりだった。
・・・んだけど。なんと。今、吉祥寺のバウスシアターでやってます。
素晴らしい。さすがです。で、18日5時から観て来ました(1日5回上映)。

今回もナイト~同様気の利いた短編集で、コーヒーとタバコで繋がった11のお話。
それがどれもこれも本当に面白い!!がはは、ではなく、くすくす笑って、じわじわ
楽しむ感じで、それが最高に気持ちよかった。本物の、リラックスムービーだった。
ライフイズビューティフルのロベルト・ベニーニがキャラクターで笑わせる。
トム・ウェイツとイギー・ポップが絶妙に噛み合ってなくて苦笑い。
ウェス・アンダーソン作品常連のビル・マーレイのとぼけたひねくれっぷりも
かわいすぎて、かなり笑った(私たちが過剰反応していただけかも知れない)。
ザ・ホワイト・ストライプスの二人の話も、なかなかステキで、好みだった。
マニア好き(何かを熱狂的に好きな人が好きな人)にはたまらないなぁ。
最後のおじいちゃん同士の話なんて、うっかり泣きそうになってしまった。

というわけで、今回もおすすめです。まだの人、観て下さい。吉では7/1まで。
最近映画づいてるけど、なんだか見事にハズレなし。嬉しい。しあわせ。

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2005年6月15日 (水)

幻の光

私が一人で生活している部屋の下には、大家さんが住んでいて、
80過ぎのおじいちゃんが、60くらいの娘さんと一緒に暮らしている。
そのおじいちゃんは・・・、夕方になると、毎日水戸黄門を見る。
耳の遠いおじいちゃんが、毎日、大音量で水戸黄門を見てる。
はじめは気になって仕方なかったその日課は、
いつからか私の中でも大切な確認作業になった。
「今日も一日が終わっていくなー。今日もおじいちゃん元気だなー。」
そんな話を最後まで片想いだった人に話したら、「幻の光」って観たことある?
って聞かれて、前から特別な思いで観たかった映画を、昨日観てきました。
(以前、シザーハンズを観せてくれたモンキーノの上映会でした。)

「誰も知らない」の是枝 裕和の映画監督デビュー作。素晴らしかった!!!
曖昧な言い方をすると、しっとりと、静かで、美しい映画だった。
自然の光だけで撮っているから(確か)、画面は始終暗いのだけど。
暗闇に浮かぶ江角マキコの輪郭の美しさ。シルエットの美しさ。
彼女の姿勢の美しさ。そこから滲み出る女性としての美しさ。
普通はもっと寄って撮りそうな場面も、あえて?遠くから撮っていて、
画面に入ってくる山や空などの自然や、街の風景も美しかった。
一つ一つのカットが長いせいか、構図の美しさにも目を奪われる。
丁寧に、ゆっくり喋っているからか、関西弁さえも美しく感じた。
また感覚重視で映画を観てしまったけど、考えることも多かった。

これも、賛否両論な映画みたいだけど、私はかなり、好みで嬉しかった。
忘れないように、好きだった場面を(もう忘れかけてるけど)書いとこー。
下のおじいちゃんの大音量のラジオは「生きてる合図みたいなもんや」ってとこ。
息子役の子が、血の繋がっていないお姉ちゃんと仲良く遊んでて、
「もう最後のひとつやねん」ってベタベタな飴玉をあげるとこ。
さらに後半、田んぼ横?のあぜ道を二人が走ってて、お地蔵さんの前で
ぴたっと止まって、なむなむするとこ。で、またすぐ走り出すとこ。
・・・あと何だっけー。とにかく、印象的な場面はほんとに多かった。
もう一回観たいな。おっきなプラズマテレビとかで。できれば映画館で。
宮本輝の小説も読んでみようと思った。
好きな人には先に死なれたくない。

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2005年5月31日 (火)

ウェス・アンダーソン

良い機会に恵まれ、彼の監督作品を2本、立て続けに観た。
一つは2001年公開の家族映画、「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ、DVDで。
もう一つは現在公開中の潜水映画、「ライフ・アクアティック、恵比寿で。
2本を堪能しきった私は今、最高にテンションがあがっている。
作品名しか知らなかったことを後悔するくらい、もう、彼に夢中です。

とにかく、かわいくて笑えてほろっとしちゃう、最高の映画だった。2本とも。
彼のこだわりが劇中の人間関係の描き方、美術、衣装、音楽に凝縮されているのだ。
特に、一筋縄ではいかない家族関係とその愛の表現の仕方が、とてもうまいと思う。
キャラクターごとの印象的な衣装で、さらに個性を引き出すやり方もすごい。
BGMの素晴らしさには言葉も出ない。彼はシーンに合わせた曲選びの天才だ。
選曲の魅力は映画全体の魅力になって、最終的に、幸福な余韻に変わる。

ライフ・アクアティックでは、海外で一番好きなアーティストの、一番好きな曲を、
映画の一番いい場面で使ってのけた。今まで笑ってたのに、感動しすぎて涙が出た。
実際乗組員として出演しているブラジルのカリスマシンガーが歌うボウイの名曲も◎。
さらに彼の作品の音楽担当がDEVOのメンバーということもあって、この映画を包み込む
ピコピコテクノが最高にかわいい。好みの幅が広い音楽好きに、特におすすめの映画。

彼はまだ若くて、作品も4作だけ(日本公開は上記の2本のみ)の新人監督らしい。
でも、それに全く見合わない注目と評価(次のスコセッシって!)を受けている人。
・・・というような評判で興味を持つよりは、実際に観て「最高だった!」
って言ってほしい。みんなもにも。
だからみんな恵比寿のガーデンシネマに行って!7月15日までやってるよ。
これから順に全国でも公開が始まるから、東京以外のあなたもぜひ!!
ただ、好みは分かれるみたいなので、あしからず。かなしー。

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2005年5月14日 (土)

シザーハンズ

朝は面接(自己アピールできず)
昼は授業(タグ打ち勉強中)
夜はまた映画を観に行った。

三鷹の雑多楽やというお店での上映会。
大好きなシザーハンズがただで!大きい画面で見られて幸せだった。
ここは食べ飲みだけでなく、表現活動や交流の場としてのお店作りを大切にしている。
様々なジャンルのイベントが、あらゆる人のツボを刺激する。
前回行った演奏会もとても良かったし、お料理もおいしいし、ステキなお店です。
さぁあなたも次のイベントを確認して、三鷹の路地裏へ!

で、シザーハンズ。
この映画を笑える映画と称する人の前で、かなり泣いた。前回以上に、ばろ泣き。
私はティムバートンの空想世界が好きだ。ビックフィッシュも大好きだった。
有り得なくたって、つじつま合わなくたって、いいじゃない!!
ファンタジー上等!ロマンチック夜露死苦!!・・・言いすぎ?
とにかく、すぐその世界に入り込んで、楽しんでしまう。あまり考えもせず。
それが私の映画の見方なんだと思う。うーん。違う見方でも楽しみたい。
そりゃそれなりに考えるけどね。「感じる」の方が大きいかも。
そして、あとからその感じたままを話し合うのが好き。
だからあんまり難しいことは聞かないで。。
今回は、ジョニーデップの顔の演技の素晴らしさに見入っていた。
あと、例の場面で色んな感情がうずまいた後、しぼりだすように言う「I can't」。
うう。思い出しただけでせつない。。

この上映会は発足したてのモンキーノという映画フリーク集団が企画したものだった。
あまり有名じゃないけどいい映画とか、いいインディー映画とかを紹介していくそうだ。
おもしろそう!!就活終わったら参加させてもらおかな、どうしよっかな。
とりあえずはすてきな映画情報サイトとして重宝させて頂きます!
今日はありがとうございましたーーー

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2005年4月30日 (土)

タカダワタル的

昨日、店舗実習という名のアルバイトを終えて家に帰ると、
筑紫さんの番組で高田渡さんの追悼特集をやっていた。

私は数年前、大好きなラジオ番組ライブビートで彼を知った。
彼の息子、漣さんとの公開ライブのO.A.をきっかけに、
どんどんのめり込んでいった伝説のフォークシンガー(吉祥寺住人)だった。

彼はお酒と音楽が大好きで、ぽそぽそと歌う独り言のような歌は
どれもとても耳心地が良く、その内容にはいつも驚かされた。
吉祥寺でまた何かやるときは必ず見に行こうと思っていた矢先の、
あまりにも突然の訃報だったので、ものすごくショックで、本当に悲しい。

そんな悲しみの中、偶然なのか、急遽決定したのか、
今日から吉祥寺のサンロードにあるバウスシアター
彼のドキュメンタリー映画「タカダワタル的」が再び公開される。
ビデオを借りるにも見つけられず、ずっと気になっていた作品。
絶対観に行こうと思う。ちょっとお酒を飲んでから。
レイトショーで5月13日までです。皆さんも是非。
今日は監督さんの舞台挨拶もあるようです。

今日の1曲:ごあいさつ/高田渡

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2005年4月26日 (火)

脱線事故と踊るレジェンド

尼崎の脱線事故には、事実としても映像としてもショックを受けた。
関西に行ってる友達は大丈夫かとか、友達の友達などに影響はないかとか、
出来ることはないけれどとてもいたたまれない気持ちになる。
犠牲者の方々には心からお悔やみ申し上げると共に
被害者の方々の一日も早い回復をお祈りしています。
かつて実家に帰る際使用していたスーパーひたちの脱線も
ニュースで小さく取り上げられていた。父の仕事にも影響が出たらしい。
安全神話が次々と崩壊していく日本という国に住んでいることを実感する。

その一方で実家、いわき市では楽しいことも起きていた。
踊る大走査線のスピンアウト企画、「容疑者 室井慎次」
撮影が行われていると言う。
寂びれた街いわきは着々と新宿に変わっているらしい。
はりぼての新宿北警察署も出来上がり、ぎばちゃんはジャージで
走っていたとの情報を妹から手に入れた。
現場の警察官は新宿の制服を着ながらも完璧になまっていたそうで、
地元住民も多数エキストラで参加していることがうかがえる。

かつて迷わず劇場版を見に行った家族である。正月から。全員で。
大好きな踊るが実家近くで撮影されていることを想像すると、
益々、公開が楽しみでしょうがない。ビデオを待つかも知れないけれど・・・

sinjukuharibote_frontharibote

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2005年4月23日 (土)

JAZZ映画 この世の外へ

昨日、吉祥寺で この世の外へ という映画を観てきた。

映画とミニジャズライブとトークショーが一緒になった上映会。

さおりちんていう、すてきな友人がスタッフをしていたおかげで、

前売り1000円がとても安く感じられるすてきな夜だった。

                                                     

萩原聖人やオダギリジョー、村上淳らが主演の(豪華)

一年位前公開された映画なんだけど知ってるかしら。

敗戦後の日本で、米兵相手にクラブでジャズを演奏し続ける5人の若者たちの話。

ジャズが生きる手段になって、でもそれが確かな生きがいに変わっていくとき

その音はいつもやさしくて、楽しくて、切なくて、結局何回も泣いてしまった。

それと同時に哀川翔やオダギリジョーが何度も笑わせてくれて気持ち良かった。

みんなに平等にやさしいジャズは、心の支えにも希望にも架け橋にもなったんだねー。

ジャズの魅力が増した。ダニーボーイをきちんと聞きたいと思う。

誰のダニーボーイが有名なんだろう・・・

武器を楽器に変えて戦ってくんだよ、というような言葉が強烈に来た(曖昧なくせに)。

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