2006年1月14日 (土)

時間の終わりに髭がくるり

kannensugimoto杉本博司 シリーズ回顧展 
「時間の終わり」@森美術館
(写真は概念の形シリーズの展示会場と
ジオラマシリーズ<シロクマ>。実は剥製。)

職人であると同時に芸術家でありたい
という彼の写真の数々はまさに職人の芸術作品。
写真から、というよりは被写体からオーラがにじみ出てる感じで、
全く無駄がなく、とても静かで、美しくて、深く記憶に残ります。
写真のことよく分からないけど、とにかく圧倒されました。

お気に入りは
いろんな土地と時間帯に地上から水平線を撮った海景シリーズ、
(能の舞台を前に、高音と重低音が響く薄暗い空間でそれを観る)
20世紀の代表的な建築をピンボケで撮った建築シリーズ、
(彼いわく、そういう建物はカメラを通しても溶けずに残る)
曲線が美しい数学的形体を自然光だけで撮った概念の形シリーズ。
(ただただ美しい光と影のコントラストが、展示によってさらに映える)

ほかにも度肝を抜かれる面白い作品がいっぱい。
空間演出も本人が手がけ、会場そのものが一つの作品のよう。
うーん。大満足。素晴らしい展覧会でした。
北海道に続いて、香川に行かなければ。


qrl

同日にくるり@武道館。 
チケット合戦にあっさり負けたけど
またおこぼれで返り咲きました。ありがとう・・・・・・
前回の武道館はうなじを愛でる角度からでしたが、
今回は2階から煙が出るくらい見つめときました。

写真が東京のジャケなのは、大好きな尼崎の魚をやってくれたから。
かっこよくなった虹も、アンコールでは東京も街も聴けて良かった。
tonight〜はすてきだったけどZEPPよりあっさりでちょっと残念。
でも、本人たちも言うくらいあっという間の2時間半(?)で、
ARMYの時のもやとレーザー使いが幻想的でした。
これだけ見させてもらうと、欲張りなもので、
また小さい場所で彼らを見たいです。
お客さんがMCにすぐ返事しちゃうような。


hige

で、です。念願の初ライブ@渋谷クアトロ。
「髭は赤、ベートーヴェンは黒」って。
このジャケを見て、名前見て、試聴して、
誰が好きにならずにいられましょうか。
私はおちました。


ライブもとても良いバンドで、すごく楽しかった。
ロックンロールバンドに、あのボーカルは最強。
不思議ちゃんで、盛り上げ上手で、演出もMCも小粋。
サービス精神が良すぎて怒涛の3回アンコール、
最後はや(れ)る曲がなくてトレイントレインでした。
音が大きくて気持ちよかったな。また見たい。

+正月のいわき帰省でゆっくりさせてもらって、充実の年明けでした。
学生だから出来ることなんだろうと想像する。さいごか。
では、これから短期でマニュアル免許を取りに行ってきます。
遅ればせながら、今年もよろしくお願い致します。

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2005年8月19日 (金)

バ  ング  ント展

ア ヤ   ズ エキシビション 「バ  ング  ント展」

これが今回行ってきた展覧会のタイトル。欠けとる。 
現代芸術家、ア ヤ   ズ(飴屋法水)による
「消失」(vanishing point)がテーマの美術展だった。
(他に用事がない)六本木のP-HOUSEにて。

地下の会場に降りていくと、目の前にまっさらな約2m四方の箱。
その周りの壁一面に、来場者が撮った「顔のない」証明写真。
奥には、壁いっぱいに大きな字で書かれた「文字の欠けた」文章。
亡くなった人が所有し続ける、つまり「持ち主を亡くした」車の一部。

全体的に白っぽい会場が、全体的に変な空気に包まれていた。
普通じゃない空気と空間。何もかもが未完成な部屋。
完成してないと言うよりは、完成「させない」状態なのだけど。
不穏感、恐怖感、漠然とした不安みたいなものが、じわじわ迫ってきた。

音で参加してるオ トモ シヒ (大友良英)による音の演出もすごかった。
(DATE COURSE ~~~の人ってことは後から知った。)
ヘッドホンをして、大きな文字の壁にある複数のジャックに触れる度に
様々な音が発生・重複・消失するのも、なんとも不思議な体験だった。

一通り回って、最後に入り口の真っ白い大箱に向かって
「頑張ってください、ありがとうございました」と言ってみる。
………コン、コン。内側からノックの返事をくれた。

この空気穴が開いているだけの暗箱の中にいるのは、飴屋さん本人。
生きるために最低限必要なものだけを持って、そこに自ら隔離されている。
7月29日~8月21日の期間中、世界からその存在を消失させているのだ。
あと3日。どうやって出るのかを気にしつつ、どうぞご無事で・・・。

非常に貴重な不思議体験をした。ちょっと考えさせられた。
欠落したモノが発する完全なものにはないオーラとか。
逆に、満ち足りた社会とか、その上さらに溢れた情報とか。
高校の同級生と偶然再会!ってミラクルも起きたし。
印象深すぎる美術展だった。行って良かった。

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